看護師の食事の「あるある」、早食い・大食いと健康リスク

看護師のランチタイムは、忙しい業務になりがちな看護師にとって貴重な休憩時間でもありますが、同時に「いつ呼び出されるか分からない」時間でもあります。そのため効率を重視して、サッと食べられてエネルギーが得られる、炭水化物や糖質の高いものに偏らせてしまう人も居ます。ゆっくり食事を摂りたいと思っていても、気が張ってそう出来ない人も居るのが現状です。

看護師の食事状況は看護師個人や施設の事情によって様々です。手作りのお弁当を持ち込む人もいれば、施設に社員食堂があって同僚たちとランチを食べる人もいます。社員食堂がなくとも購買施設や設備があり、カップ麺やパンといった軽食で昼を済ませる人もいるでしょう。

そんな食事環境は様々な看護師にとって共通の「あるある」は、「早食いが身につく」ことです。「早飯も芸の内」ということわざもある通り、食事を手短に済ませられることは美徳である価値観もある一方で、健康の面から考えると良い傾向ではありません。

早食いのデメリットは「咀嚼数が少ない=唾液の分泌量が減ることで起きる虫歯リスク」と、「満腹中枢が働く前に食事を終え、食後のデザートやお菓子などを食べ過ぎる肥満リスク」です。後者は血糖値が急激に上昇することで血管内へのダメージとなり、常態化すれば心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病、認知症といった重大な疾患にもつながりかねません。

いつも炭水化物で手早く済ませている人も、たまにはお弁当やスープ類を持ち込んだり、しっかりと野菜やタンパク質の入った料理を社員食堂で食べるなどを心掛けましょう。